実家の話です。
実家は田舎にあるいわゆる本家と言われるところ。祖父が起業し父が継ぎ、弟が継いでいる。
弟が大病をし、母が脳梗塞で片目が見えなくなり
実家がガタついている。
次女の私は幼い頃から嫁に出る娘だからと言って当てにはされていなかった。
頼りにもされていない。ゆくゆくは同居している弟が父母を看るものだと。
周りでも介護の話がちらほら聞こえる。亡くなった父母も多いけど、存命の方は病気を抱え介護をしつつ過ごす。
遠い東京に住む私と違って、親戚の中でもわたしだけが転勤族で、みんな地元に暮らしている。
たまに帰省すると、珍しい感じで見られる。
父のことも母のことも心配しているけれど
頼りにはされていないし、わたしは必要とはされていない。
色々考えあぐねていたが、もういっか!って
なった。
同じ勤め先の方が今日退職される。
青森の実家に戻られるそうだ。
父と母の世話をするとのこと。
雪が降り、寒く、出社拒否をし一日中家にいて、クローゼットの整理をした。
かつて大事にしていた本は、折れない心やメンタル系の本が多かった。
多分暇で色んなことを考えていたんだろうな。
仕事をしているとあれこれと考える暇がない。
家にいる時間も大好きだけど
あの時代のぐるぐる回る思考の渦に戻りたくもない。
もういっか。実家のことは。
天に預けようと思った雪の日。