結婚して10年目の頃、転勤によって色々私の人生は、学びの時期になっていました。
長いトンネルの中のとき、あ、占いしてもらおうと思い立ち、わりと有名な占い師さんに予約をとりました。
そのことを、転勤する前の我が家の事情を知っているママ友は、冷静に静止してくれました。
「明日買うお米がなくなるくらい生活に困った時に占いは行きなさい。そうじゃなければ行ったらダメ」と、
彼女は青森生まれで出稼ぎの父母がいて育ててくれた厳しい祖母のもと、世の中の辛い面を見て過ごしてきた苦労人。
出稼ぎなどなかなか聞いたことがなかった私は目を丸くしてその生い立ちを聞いていました。
その苦労した彼女からの忠告をわたしはすんなり受け入れました。
その時、多分人生一番のどん底で小学生の娘と幼稚園の息子を抱えて、行き詰まった夫にどう対応していればいいのか?わからない日々。
夫が事故に遭い、それまでの幸せな日々が一変して、信じられない冷たい家庭。
しかし、辛かった。とても辛かった。
なんとしても抜け出したかった。
そして、占いに頼りたかった。
しかし、あの時踏みとどまって本当によかった。
そんな意味を込めて、今朝その彼女に連絡をしました。
相変わらず、いろんなものに感謝して人生を謳歌していました。
それから紆余曲折あり、わたしは今自分の足で立っている。
経済的には夫に頼っていますが、自分の意思で立っています。
働く人が偉いとか、何か地位についていないと価値がないとか
そんなものどーでもよくて、わたしはいま何をしていなくても立っている。
誰かに頼ったり、依存したりするのは思考停止状態になる現象で遠回りになる。
なんもしなくてもいい、いや目の前にあるものに感謝する。
ママと子どもの会話がわたしには、最高のビタミンです。
しかし、本当はね。占いに行きたいくらい辛い。
その状況を隣で寄り添ってくれる人がいないことが本当の悲しみ。
あの時のわたしには沢山の友だちがいた。
何人の人の顔を思い描いて、また、そして、世の中の人に循環して、世の中が優しくなれたらなぁと思います。