負の連鎖を作ってはいけない
7年前は、ぼんやりと、このドラマのキャッチーな文言。100倍返し!が、話題で
それは、それで楽しんで見ていたものです。
月日は流れ、私も50歳前になり
子どもも巣立つ年になり、息子と肩を並べてみると
終わった後息子の一言でハッとしました。
『この話は、半沢直樹の復讐劇のドラマだね。』と、堺雅人のファンである息子。
そうだ!だれも、銀行の悪事を見せていたり、出世の為に動いていたり、そんなことが原動力ではない。
時代の波にあった、父親の死が
子どもに大きく影を残して、充実してもいいサラリーマン生活を全て、復讐に捧げる話なのだ。
隣に父を白血病で早くに亡くした夫に
親の仇とか感じているか?と聞くと
何にもない。親父は病気で死んだだけの話。
人は、知らぬ間にいろんな思いを蓄積している。親の恨みほど、大きいものはない。
自殺するという仕方がない選択だったのだろう。そのことで家族を守ったに違いない。
私の義理の方の身内でも親が病気を苦に自殺をしてしまった子がいる。
恐ろしく、避けたい人。
何故か?
ふとした時に出る発言。『あなたはいいですね。親がいて。私は、いないのですからと。。』
泣かれてもどうしようも無い。
せめて、自分のこどもにだけは、恨みや妬みを親が作らないように
仮に早くに他界したとしても
それは、それで必然だった。だれのせいでも無い。結果はそれぞれと受け入れて欲しい。
それを、切に願うばかりのドラマであった。
そして、息子の成長を誇らしく思う。
何を感じて意図を発信しているのか?
そのままを受け取る安易な脳になって欲しくなかったから、そう、日々伝えてきていた。
息子に幸あれ!